『弱虫ペダル』 に登場する、個性あふれるキャラクターたちの愛車である
色んな自転車メーカーのロードバイクをご紹介する行き当たりばったり企画、第4弾。
第4回目の今回は、箱根学園自転車競技部の3年生の自転車を紹介します。
『弱虫ペダル』 に登場するキャラクターたちの相棒となる自転車、
ロードバイク。
キャラクターたちは、実際に存在する自転車メーカーのロードバイクを乗っています。
ロードバイクは国内外の沢山のメーカーが生産、販売をしており、各メーカーは独自の技術と
アイディアの結晶を詰め込み、メーカーの威信をかけてロードバイクをレースに出します。
それは、まさしく自転車のハイテクウォーズ・・・・・
■ 福富寿一箱根学園自転車競技部の主将でエース。
父親も兄も箱根学園自転車競技部の出身でロードレースの選手。
尚且つ父親は箱根学園自転車競技部の創設者であり、初優勝に導いた男。
そんなバリバリのロードレーサーの家系に生まれたサラブレッドである福富だったが
前年のインターハイ2日目で、何処までも喰らいつき、諦めない石道の蛇こと金城と競り合った際に
心の弱さを露呈し、金城のジャージを掴んでしまい共に落車。 心に傷を負った。
1年間、重責と自分自身と闘ってきた福富の願いは、インターハイで再び金城と並んだ時に
正々堂々と勝負して勝ち、そして心から笑える事。 脚質はオールラウンダーで、そんな福富寿一の愛車は・・・・・
★ ジャイアント (Giant) 台湾のロードバイクメーカーその名の通りに、世界に名だたる巨大自転車メーカーであるジャイアント。
スポーツバイクの出荷台数世界一を誇り、1998年にスペインのオンセにフレーム配給を開始すると
本場ヨーロッパでもプレミアムブランドとして認知されるようになりました。
MTBもロードバイクも優秀なチームにバイクを配給しており、そこから得られるデータは
一流のバイクを生み出します。コストパフォーマンスの高さもずば抜けており
カーボンフレームのクオリティも世界トップレベルにあります。
王者箱根学園主将である彼が、世界一の自転車メーカーであるジャイアントを選ぶ理由も頷けます。
そして絶対王者で感情をあまり表に出さない福富寿一が、まるで
「皇帝」「サイボーグ」と
異名を持ったヤン・ウルリッヒと被るのは僕だけでしょうか?
■ 荒北靖友元不良で箱根学園のエースアシスト。
大舞台のゴール前、目の前に敵がいる時の集中力は動物なみで、切れ味鋭いアタックをしかける。
2年の秋から福富のアシストを努めていて、二人が組んだレースは全て優勝している。
その姿はまるで、ランス・アームストロングのツール・ド・フランス7連覇の立役者、名アシストの
ジョージ・ヒンカピーのような・・・・・・ちと、違いますか。
とはいえ、福富の代わりにメンバーに指示を出すこともあることから、チーム内での実質NO,2的な
存在で言い換えるなら「新選組の鬼の副長」のような感じでしょうか。
脚質はオールラウンダーで、そんな荒北靖友の愛車は・・・・・
★ ビアンキ (Bianchi) イタリアのロードバイクメーカービアンキといえば、1885年から伝統を持つイタリアンバイクの老舗中の老舗で
チェレステと呼ばれる、鮮やかな空色がシンボリックカラーで有名な会社です。
古くは、ファウスト・コッピ。 近年では
「海賊」「走る哲学者」の愛称で呼ばれたマルコ・パンターニや
ダニーロ・ディルーカの愛車となったのがビアンキです。
アルミチューブの応力形状加工のさきがけでも有名です。
野獣を彷彿させる鋭い走り方をする荒北が、
「殺し屋」の異名を持つダニーロ・ディルーカと
被るのは・・・・・・・・・・いや、被りませんか。
■ 東堂尽八登れる上にトークも切れて更に美形という天が三物を与えた(東堂談)箱根学園のエースクライマー。
巻島のことを「巻ちゃん」と呼び、生涯のライバルとして見ている。
過去の対戦成績は公式戦14戦7勝7敗の五分で、今大会のインターハイを最後の決着としている。
アダ名は、動きにロスがなく音も無く加速することから
『眠れる森の美形(スリーピングビューティー)
スリーピング クライムの東堂』 と呼ばれているが、裏では
『森の忍者』 と呼ばれている。
脚質はクライマーで、そんな東堂尽八の愛車は・・・・・
★ リドレー (RIDLEY) ベルギーのロードバイクメーカー自転車が国技であるベルギーのブランドで、1990年にテッセンデルロにてヨキム・アールツが創業。
しばらくは下請けに徹し、1997年になって初めてリドレーの名を冠したバイクをリリースしました。
2003年にリリースしたシャップエッジデザインの「ダモクレス」で、プロツアーチームにサポートを開始。
瞬く間に我らが
「マキュアン友の会」の会長、ロビー・マキュアンやカデル・エヴァンスが
リドレーのバイクで暴れ回り数々の栄冠を獲得し、一気に注目を集め新興メーカーならではの
みずみずしい完成と柔軟な発想により一躍トップメーカーの仲間入りと、ベルギーNO.1ブランドにまで
急成長しました。 ちなみにカデル・エヴァンスは、2010年から坂道が初期のイラストで乗っていた
BMCのバイクに乗っています。
■ 新開隼人主将の福富とは中学時代からの同級生で、福富も認める天性の肉体と勝負勘と瞬発力を
持ち合わせている箱根学園最速のエーススプリンター。
2年生の時に、ある出来事がキッカケで全力でペダルを踏めなくなるが、仲間の支えもあって克服。
しかしまだトラウマとして
「左側を抜けない」という弱点が残っていた。
アダ名は、普段飄々としているがバイクに乗り勝負の時となると、鬼神のようなスプリントで
振り向いた相手が鬼の形相に震える事から
『箱根の直線鬼』 と呼ばれていた。
脚質はスプリンターで、そんな新開隼人の愛車は・・・・・
★ サーヴェロ (Cervélo) カナダのロードバイクメーカー1995年にカナダで設立されたまだ歴史の浅いブランドですが、創設者であるフィル・ホワイトと
ジェラルド・ヴルーメンが目指したものは、革新的なタイムトライアルバイクです。
それは
最高のエアロダイナミックスと軽さと強靭さを兼ね備えたバイクで、2002年から
チームCSCにバイクの配給を開始するや徐々に好成績を収め、2005年にはプロチームランキング
1位を獲得し、名実ともにトップブランドへと成長しました。
サーヴェロ (Cervélo)とは、イタリア語で頭脳を意味する「Cervello」とフランス語でバイクを意味する
「velo」を組み合わせた造語で、文字通りそれは
「頭脳を持つバイク」。
そしてサーヴェロのスプリンターといえば、
「雷神」「グリムスターの牡牛」 の異名で呼ばれている
トル・フースホフトが有名ですが、新開がよくしているバキュンポーズは、アルベルト・コンタドールの
お気に入りのポーズ・・・・・って、あれ?
・・・・・本内容が間違っていたらすみません。
次回は、箱根学園自転車競技部の1年生&2年生の愛車をご紹介いたします。